屋根の種類6種類!太陽光との相性も解説します
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屋根の種類6種類!太陽光との相性も解説します

屋根の形は、家の外観に大きく影響します。

どの屋根も「自然環境や災害から家や家族を守る」という役割は同じですが、形の違いは、住まいの快適性やメンテナンスにもかかわってきます。

屋根の形を検討するときには、それぞれの特徴を知っておくことが大切です。

屋根の種類


建物の屋根の形にはたくさんの種類がありますが、そのなかでも、一般住宅で使われることの多い6種類の特徴と、太陽光との相性についてもご紹介します。

①切妻屋根
②寄棟屋根
③片流れ屋根
④陸(ろく・りく)屋根
〈無落雪屋根〉
⑤差し掛け屋根・段違い屋根
⑥招き屋根


①切妻屋根

切妻屋根 エンドアリビング 栃木県佐野市



左右2枚の板を、屋根の頂点の「棟」から、山の形のように傾斜をつけて合わせた屋根。
「三角屋根」ともいわれ、屋根といえばこの形状を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。シンプルでメンテナンスも簡単なため、採り入れられることの多い屋根の形状です。

【特徴】
・接合部(棟)が少ない構造のため、雨漏りしにくい
・換気口を設置しやすく、換気性を保てる
・シンプルな構造のため、初期費用、メンテナンス費用が抑えられる傾向
・どんなテイストの家にもマッチしやすい
・屋根で覆われていない妻側や破風版は、雨風や紫外線によって劣化しやすい
・シンプルな形状で個性を発揮しにくい


【太陽光パネル 〇】
傾斜があり屋根の面積も広いため、太陽光パネルの設置に適しています。
しかし、設置する屋根の方向や角度によって発電効率が変わるため注意が必要です。


②寄棟屋根

寄棟屋根 エンドアリビング 栃木県佐野市


屋根の頂点の水平な「棟(大棟)」から、四方に傾斜面のある屋根。
傾斜面の屋根どうしをつなぐ「隅棟」を、その上部中央の「大棟」に寄せていることから寄棟屋根と呼ばれています。
シックな印象で和風と洋風の両方に合うため、切妻屋根と同様に古くからよく使用されることが多い形状です。

【特徴】
・屋根の軒先が各方向を覆うため、外壁を雨風や紫外線から守れる
・四方から支える構造のため、安定し風に強い
・雨や雪を四方に分散して流せる
・接合部である棟が多いため、雨漏りをするおそれがある
・屋根裏が狭く、湿気がたまりやすいため内側の劣化に注意が必要


【太陽光パネル △】
太陽光パネルを設置できる面積はあまり広くありません。
四方のうち、太陽と向き合う面に設置すると発電効率が上がります。


③片流れ屋根

片流れ屋根 エンドアリビング 栃木県佐野市


一枚の屋根に傾斜をつけて、片方に流れるような形状の屋根。
洗練されたデザインが人気で、近年シェアを伸ばしている形状です。
勾配によっても家の印象は大きく変わります。


【特徴】
・屋根裏に大きな空間を作れるため、収納スペースやロフトとして有効利用できる
・構造がシンプルで、使用する屋根材も少ないため、コストが抑えられる
・構造上、屋根頂点の棟部と破風板からの雨漏りが発生しやすい
・屋根がかかっていない壁面に雨風や紫外線の影響を受けやすく、外壁が劣化しやすい
・一方向から風を集中して受けるため、強風には注意が必要
・豪雨のときには、雨水が一気に片方に流れ込むため、雨樋に負担がかかりやすい


【太陽光パネル ◎】
片流れ屋根は一枚屋根の面積が広いため、太陽光パネルの設置に適しています。
日当たりのいい方角に屋根の傾斜を合わせることがポイントです。


④陸(ろく・りく)屋根

陸屋根 エンドアリビング 栃木県佐野市



傾斜がほとんどなく、名前のとおり陸のようにフラットな形状の屋根。フラットルーフともよばれています。
ビルなどでよく見かけますが、一般住宅では、キューブ型の住宅を中心に採り入れられています。
すっきりとスマートな印象に仕上がります。


【特徴】
・フラットであるため風に強い
・屋上として有効活用でき、家庭菜園やバーベキューを楽しむこともできる
・屋根裏のスペースがないため天井を高くでき、室内を広く開放感のあるスペースにできる
・構造上、断熱性や通気性が低く、屋根の温度が室内環境にも影響しやすい
・勾配がほとんどなく雨水がたまりやすいため、防水加工や清掃などの定期的なメンテナンスが必要


【太陽光パネル△】
太陽光パネルは傾斜に設置するのが一般的ですが、陸屋根は平坦であるため、傾斜をつけるための架台の設置が必要です。


無落雪屋根〉

雪の多い地方に普及しているのが、平らな形状の「無落雪屋根」です。
屋根の上の雪を滑り落とさず、ゆっくりと溶かして排水させる構造で、落雪による被害の予防や、雪下ろしの負担を軽減できます。


差し掛け屋根・段違い屋根

差し掛け屋根 エンドアリビング 栃木県佐野市


屋根の頂点をずらし、一段下から片流れ屋根を差し掛けたようなスタイルの屋根。
デザイン性が高く個性を出しやすいため、最近の新築住宅で多く選ばれています。

【特徴】
・屋根裏のスペースを確保しやすいため、収納などに有効活用できる
・2つの屋根が支え合う形状のため、耐風性が高い
・高さの違う屋根裏を広くとれ、断熱性や通気性に優れる
・下屋根の接着部分に水がたまりやすく、雨漏りの原因となる

【太陽光パネル 〇】
片方の屋根の面積を広く確保することで、太陽光パネルを多く設置できます。


招き屋根

招き屋根 エンドアリビング 栃木県佐野市

切妻屋根のように、左右二枚の屋根を山のように合わせた形状で、片方のみが短いアシンメトリ―な屋根。
手招きをする形に似ているため、「招き屋根」という名称になったというユニークな由来も。
差し掛け屋根と一緒に採用されるケースも多く見られます。

【特徴】
・接合部(棟)が少ない構造のため、雨漏りしにくい
・屋根裏のスペースを収納スペースやロフトに有効利用できる
・屋根裏の空間を広くとれるため、通気性や断熱性が良い
・シンプルな構造でコストを抑えられる
・屋根で覆われていない妻側は、雨風や紫外線によって劣化しやすい


【太陽光パネル ◎】
片方の屋根面積が広いため、パネルを多く設置できます。



まとめ

屋根の形には多くの種類があり、最近では、違った屋根の形状を合わせる「複合屋根」も多く見られます。

屋根を選ぶときには、外観のイメージを考慮することももちろん大切ですが、それぞれ見た目や特徴に違いがあり、建築する土地の気候の特徴を踏まえて考えることもポイントです。

気候や風土にあった屋根を選ぶことで、快適性が上がったり、メンテナンスの回数やコストを減らせることにもつながります。

また、建築基準法により、隣接する道路や他の家に配慮した高さや勾配、住宅の向きに制限があるケースがあります。
お早めに相談されることがおすすめです。

理想の住まいの建築、安心の暮らしを送るためにも、ハウスメーカーや工務店にしっかり相談され、素敵な家づくりを実現していきましょう!

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